誰かのためのブログ

読んでくれるあなたのために、一生懸命書きます。

Oasis - Don’t Look Back In Anger - 音楽はタイムカプセル

中学2年生の僕は、放送委員に立候補した。

理由は2つ。
1番楽な委員会であることと、昼休みに好きな曲をかけることが出来るからだ。

自分の好きな曲を全校生徒が聴く、そんな素晴らしい権利があった。

年頃の僕らは兄などの影響で、洋楽にも手を出し始める。

英語なんか全然分からないのに、ただの格好良さだけで音楽を聞いた。

特に記憶に焼き付いているのはOasis

Don’t Look Back In Anger』とはその頃からの付き合いだ。

曲名の意味を辞書で調べた。

『怒りで振り返るな』
なんだかよく分からない。
怒るのは良くないってことだろうか。

まあ、なんかカッコイイし、
ただそれだけでイイ。

大学生の頃、Oasisのライブをビデオテープで観た。
Don’t Look Back In Angerが流れた。

ノエルが歌う。

この曲は良い曲だから作った兄貴が自ら歌うらしい。
弟に歌わせるのはもったいない、ということだろうか。

突然、曲が止む。

『So Sally can wait,
she knows its too late
As were walking on by
Her soul slides away,
but don't look back in anger
I heard you say』

観客皆んなで大合唱だ。鳥肌が立つ。

男の人や女の人、様々な人の声が混じった歌声は、
正直言ってノエルが歌うより良いんじゃないかとさえ思った。

誰も何も言わなくとも、
この曲は皆んなから愛されてるんだと分かった。

そのビデオテープは繰り返し繰り返し観た。
友達にも無理矢理見せた。



そして2017年、マンチェスターでテロが起きた。

犠牲者を追悼する集会でもこの曲が歌われた。

この曲は皆んなの支えなんだと分かった。

歌詞も曲もピッタリだと思った。

この日のために作られた曲なのではないかと、そう感じざるを得なかった。


音楽は人と人を繋ぐ。

同じ歌を皆んなで歌うと、文字通り同調する。
1つになれる。

そして、記憶に残って人を支える。

その曲を聴くと脳みそがタイムスリップして、
その瞬間の感情が蘇る。

音楽は僕らにとってのタイムカプセルだ。
良い曲のある時代に生まれて良かった。