誰かのためのブログ

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友人代表スピーチ

僕は約11年前、

結婚式での友人代表のスピーチをした。


後にも先にも1回きりだと思う。

まあ、人生で1回やれば十分かな。


今日はそのスピーチの内容を記したいと思う。


なぜブログに載せるのか、よく分からないが、

何気に僕にとっては重要なイベントだったから、残しておきたい。

 

 

 


新郎の松本くん、新婦の愛子さん

並びにご両家の皆様、本日は誠におめでとうございます。


また、このようなおめでたい席にお招きいただき、

大変うれしく思っております。


新郎の松本くんとは、大学生活の6年間を共に過ごした仲になります。


親しき仲にも礼儀あり、というコンセプトのもと、

手紙を書かせて頂きましたので、読ませていただきたいと思います。

 


-------ここから手紙-----------


改めまして、ご結婚おめでとうございます。


松本くん、あなたとは

学生時代、ともに様々なところを旅しました。


あなたは覚えているでしょうか。


タイでは、初日にトムヤンクンのにおいにノックアウトされ、

ラン島へ向かうため、チャーターしたワゴン車の中で、

猿岩石の「白い雲のように」を熱唱しました。


私は、このままどこまでもこんな日々が続けばいいのに、と本気で思いました。


台湾では、自分たちで寝床を確保しながら旅をしました。

いやにサービスがよかったレストランではがっつりとぼったくられ、世間の厳しさを知りました。

あのとき始めて飲んだタピオカジュースの味はいまでも忘れられません。


トイレに紙を流してはいけないということを知らず、

私が詰まらせかけたトイレを次に入ったあなたが溢れさせてしまいました。

必死で便器と格闘するあなたの後ろで、私たちは爆笑してしまいました。


私は、それらの出来事を通して絆が深まったことを感じました。


グアムでは、初日の強烈な日焼けに悩まされながら、ナマコだらけの海で泳ぎました。

みんなで見たあの夕焼けは、とてもきれいでした。


北海道では、一日4食もラーメンを食べました。

あの凍える冬空の下で食べたラーメンの味は格別でした。


大学の時、

家のコタツで鍋をつつきながら、夜明けまでゲームをしました。

あのときの暴飲暴食により付いた脂肪は、いまだ取れずに残っています。


そして、新婦の愛子さん、

私が6年間を通じて感じた松本くんという人間を紹介します。


驚くほどシンプルな部屋に住み、余分な物を持たない松本くんは、

自分の大切にすべきものが何なのか自分の中ではっきりしています。

きっと、愛子さんのことも大切にしてくれるはずです。


弱音もはかず、何事にもコツコツと取り組む松本くんは、

きっと、いつも変わらない姿勢で愛子さんを包んでくれると思います。


余談ではありますが、

バイト先のマクドナルドの帽子もとてもよく似合っていました。

機会があれば、もう一度帽子をかぶせてあげてみてください。

 

数ヶ月前、3人で飲んだとき、

二人の幸せそうな表情や、やりとりを見ていて、

深い絆で結ばれているのを感じました。


末永く、幸せな二人でいることを心より願っています。


友人代表 System414より


-------手紙はここまで-----------


長くなってしまいましたが、

これをもちまして、私からのお祝いの言葉とさせていただきます。


ご清聴、ありがとうございました。


本日は、本当におめでとうございます。

 

 

 

 


とまあ、こんな感じのスピーチをした。


今読むとかなり拙いスピーチだけど、

友人の思い出のパーツとして存在してくれてたら、

いいな、と思う。

 

"僕たちはどう生きるか"

その答えのひとつとして、誰かの思い出の一部になる

というのもいいかな、と思う。


当日は豪勢な料理も喉を通らず、

緊張しっ放しだったけど、

こんな機会をくれて、ありがとう、

と今は言いたい。

 

それは僕の思い出の中の大切なパーツ。