誰かのためのブログ

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Joker - Joaquin Rafael Phoenix

ジョーカーを観た。


これほどメッセージ性の強い映画は観たことない。


ホアキン・フェニックス扮するジョーカー。


その成り立ちの物語。

ジョーカーが生まれる瞬間を僕らは目の当たりにする。

 

そもそもジョーカーとは何者なのか。


ダークナイトを観たことある人なら、

ジョーカーの狂気を知っているだろう。

 

彼は、人の心の黒い部分を増幅させる。

0から10では無い、1から10だ。

 

 

この映画を見終わった後、強烈な感情に邂逅する。

 

この世に完全な善人などいないと思う。

人は少なからず”悪”を持つ。

それは欲であったり、妬みであったり、恨みであったりする。

 

ジョーカーの場合、生まれつき悪人というわけではない。

 

必死で生きようとする中で多くの人に虐げられ、不幸の連続の中で、

行き場の無い負の気持ちが溢れ出し、

悪が生まれ、それが増幅していく。

 


悲劇だ。彼は喜劇と言うが、どうしようもない悲劇だ。

 


そしてそれは、僕らの写し鏡だ。

僕らも意図せず人を傷つけてしまうことがある。

 

その影響で誰かの心を折ってしまうことだってあるかもしれない。

 

僕らも人から傷つけられることがある。

 

その影響で全てがどうでもよくなってしまうことだってある。

 

そういうことなんだと思う。

そういう”畏れ”があるということ。

 

その”畏れ”とどう付き合っていくか、

それに、どう立ち向かうか。

 

僕らはジョーカーを完全に否定出来ない。

 

でも悪い奴だ。

だから居なくなってほしい。

 

でも僕らの心のどこか隅っこの方に

彼への同情を促すモヤモヤとしたものがある。

それは誰しも否定出来ないはずだ。

 

この映画で、

僕らはジョーカーの生まれた瞬間に立ち会うことになる。

 

その瞬間、今まで味わったことのない感情が押し寄せる。

 

その感情を味わうのは初めてだ。言葉で表現出来ない。

 

僕らは必死で涙を堪えるしかない。