サブスクを契約しました。
CDショップへ行って試聴して、
気に入ったCDを買う。
もしくは、見た目で気に入ったCDを買う。
あるいは、友達や兄弟のお気に入りのCDを借りる。
そのCDを持って家に帰る間、早く聴きたい、どんな曲だろう、というワクワクした思いは、
今思えばとても貴重なものだったのかもしれない。
サブスクリプション、いわゆるサブスクの登場は、アーティストのマネタイズの仕組みだけではなくて、
音楽の在り方を変える大きなパラダイムシフトだと思う。
僕らコンシューマーからしたら、
CDショップ何十店舗分以上ものCDが手の届くところに陳列されている状況だ。好きな時に好きなCDを聴くことができる。
今までは限られたお金の中で何を買うか吟味して、手に入れてたモノが、
月額千円でほぼ何でも聴くことができる。
CDを買って自分のモノにして聴くことと、
サブスクで聴ける状態にある曲を聴くこと、
この2つにはやっぱり差があると思う。
だから僕は暫くサブスクの契約をしていなかった。
何だかそれは対等ではなく、
僕らコンシューマーに有利なサービスのような気がしていたからだ。
自分が支払ったお金は、どこに行くのかよく分からないし、
そのことによって、曲に対する自分の気持ちが疎かになってしまう気がしていた。
でも、ツイッターを始めて、
有名アーティストがサブスクで次々と新譜をリリースする事実と、
新譜をみんなでワクワクしながら待ってる人たちや音楽を日々掘り漁っている人たちを見ていたら、
どうやら変わらなければいけないのは僕の方じゃないかと思い始めた。
アーティストにとっては、
沢山の人に機会を与えられる場所が無限に広がった。
ならば僕らはそのもらった機会で大いに盛り上がるべきだ。
などと考えてみたら、
それはまさに何の為に音楽を聴くのか、
という答えを探す旅の新たな第一歩のような気がしてきた。
好きな曲を好きな時に好きな場所で聴く。
好きな人と好きなだけ聴ける時代が到来している。
アーティストには感謝しかないよな、と思う。
どうもありがとうという気持ちで、
サブスクで音楽を聴いていこうと思う。