誰かのためのブログ

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Life Is Beautiful

この映画を観たのは、大学生の頃。

暇を持て余していた。

 

松っちゃんのシネマ坊主の第一回目で紹介され、満点の星5つを獲得していたので、

TSUTAYAで借りて観ることにした。

 

 

 

ロベルトベニーニ演じるグイドは、

理想の父親だと思った。

 

ユーモアいっぱいで、優しい父親。

幸せな家庭を築く上で必要な素質が揃っている。

 

ただ1つ、ユダヤ人ということ。

それによって、絶望的な運命を辿ってしまう。

 

誰かの幸せが自分の幸せだ、という人がいる。グイドはそれの代表だ。

 

でも、命まで掛けられるか!?

 

と、そう思って見ていた。

 

 

 

それから時を経て、2年前。

僕にも子供が生まれ、父になった。

ジョズエと同じ男の子。

 

日に10回以上、『かわいい』と口に出して言ってしまうくらいの親バカだ。

 

日に日に可愛さが増す。

その反動で、考え事も増える。

 

僕はこの子にとって良い父親だろうか。

可能性を潰していないだろうか、

出来る限りのことが出来ているだろうか。

仕事を言い訳にしていないだろうか。

 


 

そして、今日、ふと、グイドを思い出した。

 

グイドと比べて自分はどうだろうか。

 

絶望の淵に立たされた時、息子を救うことが出来るだろうか。

 

 

ただ救うだけじゃない、ハッピーに救うんだ。

絶望の淵で笑って、絶望感をゼロにして、

人生最大の危機に臨む。

そして、ヒーローのように華麗に去る。

 


口だけじゃない、行動で示す親の子への愛。

 


 グイドのその時の気持ちを想像してみる。

 

 

当時は分からなかった気持ちが、

今なら分かる気がする。