M-1と笑い飯 - 孤高のダブルボケ
1年に1番組しかテレビを見れないとしたら、
何を見る?
僕は、迷わず『M-1グランプリ』と答える。
毎年、M-1は必ず生で観ながら、録画もする。
肌寒くなってきた頃に段々と楽しみな気持ちが大きくなっていく。
M-1の何がそんなに僕を駆り立てるのか、
やっぱり、緊張感、だろう。
若手漫才師にとってM-1ほど輝かしい賞はない。
一夜で時の人、全国区の有望株に躍り出る。
そのために1年かけて漫才を磨いていく。
松本人志始め、審査員も大御所で、生放送。
(本当は発起人の島田紳助にいて欲しい。)
緊張感は高まる。
そんな極限の緊張感の中、漫才を披露する。
馬鹿なことを面白おかしく喋り、客を笑わせる。
緊張と笑いは対極にあるけど、相性が良い。
それだけ振れ幅ができる。
過去の大会の優勝者を振り返ってみる。
2001年中川家
2002年ますだおかだ
2003年フットボールアワー
2004年アンタッチャブル
2005年ブラックマヨネーズ
2006年チュートリアル
2007年サンドウィッチマン
2008年NON STYLE
2009年パンクブーブー
2010年笑い飯
2015年トレンディエンジェル
2016年銀シャリ
2017年とろサーモン
2018年霜降り明星
2002年から決勝に出続けて、10回目の挑戦、9回目の決勝で優勝を手にした。
笑い飯の漫才は単純にアホらしい。
Wボケで行うボケ合戦は、見ていて本当に楽しそうだ。
自分のが1番面白いだろっていうスタンスで、
繰り出すボケの質がすごい。
それは大人になって練りに練ったものではなくて、
小学生が思いつきそうな、シンプルなもので、
それをプロの彼らが、高等テクニックに乗せることで、ものすごい芸になっている。
中でも記憶に残っているのは、
2003年の『奈良歴史民俗博物館』、
2005年の『ハッピーバースデー』、
ぜひ、見てみて欲しい。
僕の中では、2005年に笑い飯は優勝している。マリリンモンローのハッピーバースデーは馬鹿馬鹿しくて本当に面白かった。
(決勝日の12月25日は哲夫さんの誕生日)
鳥人では、大会唯一の100点をあの島田紳助から獲得している。
ど下ネタで優勝出来るわけないよね。
でも「やっぱアホだな」と思わせてくれる、
そんな彼らのファンだ。
生意気にも採点しながら見ている。
2018年大会の点数は以下の通り。
M-1グランプリ2018
見取り図 85点
スーパーマラドーナ 78点
かまいたち 94点
ジャルジャル 95点
ギャロップ 80点
ゆにばーす 75点
ミキ 90点
トムブラウン 88点
霜降り明星 90点
和牛 96点
和牛も笑い飯状態。今年は優勝できるかな。
もともと、M-1の参加資格はコンビ歴10年未満だった。
これには大会委員長である島田紳助のはっきりとした思いがある。
『10年やってダメだったら、諦めた方がいい』
厳しくも愛がある。