Radiohead - Karma police - 因果応報
沖縄での旅行中に、ふと思った。
沖縄以外の人で、沖縄の基地の問題を訴え続けている人をあまり見たことがない。
もしかしたら僕の勉強不足かもしれないけど、
他の場所に住む人にとってはみんな他人事だ。
ただあの綺麗な海を壊してまでやる価値のあることなんてないし、
そもそも戦争をしない日本に米軍は要らない。
僕はただ純粋にそう思う。
原発も同じだと思う。
真夜中にホテルのベッドでそんな思いになった。
音楽で世界は平和に出来るか、僕の興味は今そこにある。
『レディオヘッド平和』で検索してみた。
2017年、イスラエルでのRadioheadのライブの記事が出てきた。
その時、イスラエルの人権侵害で文化的ボイコットが国際的に起きており、
Radioheadにもライブのボイコットを求める訴えが届いていた。
だけど、結果としてレディオヘッドはライブを強行した。
その時、トム・ヨークが発した言葉を引用してみる。
『ある国で演奏するからといって、その国の政策を支持しているということにはなりません。
音楽、アート、そして教育は、境界を越えるためのものです。境界を作るためのものではありません。
偏見をなくすためのものであって、偏見を生むためのものではありません。
そして相手を思い合い、対話し、表現の自由を実現するためのものなのです』
さすがトム・ヨーク。
境界を越える、
偏見をなくす、
表現の自由を実現する、
彼の音楽に対する姿勢は、やはり平和へと向いている。
対立構造は何も生まない、
同じ土俵に立ってしまってはいけない、
でもそれは無関心というわけではない。
情勢を知った上でのことだ。
そう教わった気がした。
その時のセットリストがこちら。
Daydreaming
Lucky
Ful Stop
Airbag
15 Step
Myxomatosis
All I Need
Pyramid Song
Everything in Its Right Place
Let Down
Bloom
Identikit
Weird Fishes/Arpeggi
The Numbers
2 + 2 = 5
Bodysnatchers
Idioteque
Encore:
No Surprises
Nude
Like Spinning Plates
Lotus Flower
Paranoid Android
Reckoner
Encore 2:
Creep
The Bends
There There
Karma Police
セットリストを見ただけで興奮してしまう。
これらの楽曲には、
きっと、僕がまだ認識出来ていないメッセージやイマジネーションが沢山詰まってるに違いない。
例えば、Karma Policeにはこんな一節がある。
『This is what you'll get
これはあんたらがやったことの代償だ
When you mess with us
あんたらが俺たちを混乱に陥れただろ』
この曲をアンコールの最後に歌ったのは偶然ではなく、
トム・ヨークからのメッセージではないかと思う。
悪いことをすると悪いことが返ってくる。
カーマポリスが罰してくれる。
因果応報、英語で言うとkarmic backlashだ。
音楽を通してトム・ヨークはしっかりと向き合ってる。
僕は音楽は作らないけど、諸問題に対する姿勢は彼に習おうと思う。