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Radiohead - No Surprises - 心の平穏と代弁

9年前、この曲が結婚式の入場曲だった。

歌詞を読んだら分かるけど、
歌詞で選んだわけじゃない。

曲だ。
曲がお気に入り、ただそれだけだった。

今考えるともっと良い選曲があったのでは、
とも思うが、結局満足している。

それは、歌詞を知った今でも好きな曲であることに変わりなく、
恐らくこれからもずっとそうあり続けるからだ。

『No alarms and no surprises
Silent, silent』

この歌詞の通り、この曲を聴く時は、
警戒心も驚きもなく、ただ心の平穏だけがある。

少なくとも僕はそういう気持ちにさせられる。
だからお気に入りなんだと思う。

2016年のSummer Sonicでも中盤に歌ってくれた。
暗くなった真夏の野外で聴くとまたそれはそれで格別だった。


そして、この曲についてもう一つ触れたいことがある。

この曲はバスの中でトムが2時間で書き上げた曲で、民主主義国家への嘆きを歌っている。

それは途中の歌詞、

『You look so tired, unhappy
Bring down the government
They don’t, they don’t speak for us』

和訳すると、こんな感じだろう。

『君はとても疲れてるようだ、幸せそうじゃない
政府を引きずり降ろそう
彼らは、彼らは決して私たちの代弁をしてくれないよ』

今の日本、いろんなところから同じような声が聞こえてくる。

トム・ヨークがそれを代弁してくれる。

この曲は今の日本にもぴったりだと思う。


震災や台風などで壮絶な経験をした人は
沢山いると思う。

腹の足しにはならないけど、
心は穏やかになると思う。

少なくとも僕はそう信じてる。

真っ暗闇の中、ヘッドホン付けて、
ベッドに横たわって、
是非この曲を聴いてみてほしい。

心の中の深く深くに届くと思う。
そこから、また始めよう。